車両
2022.10.07更新
新デザイン化、一部加筆、写真を追加しました。

OTS100系/1997.12.18-ポートタウン東

OTS100系/2005.06.30-トレードセンター前

概 要

OTSロゴ

 大阪港トランスポートシステムOTS100系車両は、1997(平成9)年12月18日のOTSニュートラムテクノポート線開業用に製造された車両である。

 OTS100系は1997(平成9)年に第33~35編成の4両編成3本12両が新潟で製造され、車号は大阪市交通局100A系の連番になっている。大阪港トランスポートシステムは車両検修施設を持たず車両検修を大阪市交通局に委託するため、車両の基本仕様は100A系の6次車に準じている。100A系同様最終6両編成を想定した設計となっている。車両運用は市交車と共通運用されており、どの運用がOTS100系かは決まっていない。

 2006(平成18)年7月1日、大阪港トランスポートシステムの第一種鉄道事業撤退に伴い、車両は大阪市交通局に譲渡。100A系に編入されてOTS系は消滅した。

外 観

 外観は100A系に準じているが、前頭部の窓周囲・腰部の塗装、側面帯などが100A系と異なっている

 前頭部の塗装は、窓周囲がオリンピアブルーに、腰部の赤色警戒色は細太の2本となっている。側面帯は上がモーニングブルー、下がオリンピアブルーという配色になっており、OTS系の帯とは上下の白色がないことが異なっている。

車 内

OTSバージョンの自動運転告知

 車内も100A系に準じているが、OTSをアピールするためにトータルデザインを海浜をイメージしたものになっている。座席の表地は海をイメージしたブルーオシャン、床敷物には砂浜をイメージした薄茶色の砂目模様のもの、化粧板には明るい灰色のものが採用された。扉窓は全車とも複層ガラスである。車内案内表示装置は全車が新造時から設置を完了している。

車内の消火器

車内の消火器

転 籍

OTSからNへ

 大阪港トランスポートシステムの第一種鉄道事業撤退に伴い、車両を大阪市交通局に譲渡することになった。2005(平成17)年7月1日にOTS100系は形式消滅し100A系に編入された。その際はOTSロゴをニュートラムシンボルマークへ変更された程度で、車号や塗装・帯などはそのままの状態で営業に就いている。

主要諸元表

形式 OTS101 OTS100 OTS102 OTS105
車種 M1 M2 M3 M6
車体構造 ステンレス ステンレス ステンレス ステンレス
自重〔t〕 10.8 10.5 10.5 10.8
定員(座席定員)〔人〕 42(16) 45(20) 45(20) 42(17)
車体長〔mm〕 8,075 8,000 8,000 8,075
車体幅〔mm〕 2,290 2,290 2,290 2,290
車体高〔mm〕 3,150 3,150 3,150 3,150
制御方式 可逆式サイリスタレオナード制御
制御装置
RG-708-B-M <東洋>
主電動機

●:TDK-8821-A(東洋)

  100kw 1個/両
駆動方式

●:直角駆動

  歯車比41:6
連結装置

●:南港型密着

○:半永久
補助電源装置

●:S4314-D1-M
空気圧縮機

●:HS-5
集電装置

▼:PT-67-B

  側面接触式
制動装置 E57 電気指令式電磁直通空気ブレーキ

(回生ブレーキ・保安ブレーキ付)
台車形式 並行リンク式
最高速度 OTS線内:55km/h 市交線内:55km/h
加速度 OTS線内:3.5km/h/s 市交線内:3.5km/h/s
減速度 4.0km/h/s(常用最大) 5.0km/h/s(非常)
集電方式 / 電圧 側面接触方式 / 三相交流600V
走行路線 大阪港トランスポートシステムニュートラムテクノポート線(コスモスクエア~中ふ頭)

大阪市交通局南港ポートタウン線(中ふ頭~住之江公園)
最終配置 大阪市交通局 南港検車場

車両履歴表

編成表

〔←コスモスクエア 住之江公園→〕

竣工日 製造所 認可別 市交編入
101-33=100-33=102-33=105-33 1997.05.30 新潟 鉄道事業法 2005.07.01
101-34=100-34=102-34=105-34 1997.06.27 新潟 鉄道事業法 2005.07.01
101-35=100-35=102-35=105-35 1997.07.22 新潟 軌道法 2005.07.01