車両
2024.03.23更新
車両履歴表を更新しました。(第52編成転入日)

22系/2006.08.02-八尾南

22系50番台/2006.08.02-八尾車庫

概 要

22系初期車

 大阪市高速電気軌道(大阪市交通局)22系車両は、1990(平成2)年から1997(平成9)年にかけて谷町線に投入された新20系車両である。22系は最終8両編成を想定した設計となっている。

 1990(平成2)年に投入された第01~07編成は新20系初期車となっており、他の編成よりも前頭部の車号サイズが大きくなっている。1991(平成3)年~1997(平成9)年にも第08~19編成が投入され、6両編成19本の114両となる。2004(平成16)年からは、近鉄けいはんな線開業に伴い中央線の24系・24系50番台が谷町線へ転属して22系に編入された。なお中央線から転属してきた22系は、車号重複を避けるために50番台としている。

 2023(令和5)年からは中央線への30000A系・400系投入により24系第01~04編成の谷町線転属が行われた。車号は先に転属していた24系と同じく50番台とし、第51~54編成となった。転属してきた編成は中間更新改造を終えていることから玉突きで未施工の編成が廃車となっており、これが新20系で初めての廃車となった。

 現在、6両編成30本の180両が谷町線で活躍している。

22系と新30系

22系と新30系

元OTS系の第63編成

元OTS系の第63編成

中央線を走る第12編成

中央線を走る第12編成

量産車と初期車

量産車と初期車

OTS帯の跡

OTS帯の跡

中間更新車

中間更新車

転 属

近鉄けいはんな線開業に伴う転入 【2004(平成16)年~2006(平成18)年】

22系50番台と24

 2004(平成16)年より24系第05~11編成・24系50番台第51・52編成の谷町線転属が行われた。これは近鉄けいはんな線開業に伴うもので、20系と比べ24系は車体重量が約1t重く高速走行による制御装置・主電動機の負担が大きくなってしまうこと、また20系の制御装置更新時期が近づいており、同時に更新改造を行うことが合理的であるという判断から、谷町線20系30番台9本と中央線24系第05~11・51・52編成の9本を配置変更することとなった。2004(平成16)年7月20日の第09編成の回送から始まり、2005(平成17)年10月28日の第05編成で終了した。転属した24系は22系に編入され、車号重複が発生することから22系50番台とした。なお抑速ブレーキは不要になるため、無効化が行われている。

四つ橋線予備車確保に伴う転出 【2018(平成30)年】

23系第56編成(元22系第06編成)

 定期検査業務(重要部検査・全般検査)を緑木車両工場に統合し、業務工程の見直しを行ったところ、谷町線で車両運用に1列車の余剰が発生した。余剰となった1列車を、四つ橋線車両の中間更新改造による予備車確保の位置づけで転属させることとなった。2018(平成30)年1月、22系第06編成が谷町線から転出、23系第56編成となった。

中央線新車投入に伴う転入 【2023(令和5)年~2024(令和6)年】

22系第53編成(元24系第03編成)

 中央線への30000A系・400系投入に伴い24系第01~04編成の谷町線転属が行われた。車号は先に転属していた24系同様に50番台とし第51~54編成となっている。転属してきた編成は中間更新改造を終えており、玉突きで未施工の編成が廃車となった。第51編成は当初ワイパー形状を復元せずに営業運転に就いていたが後に復元された。また24系第02・04編成の内装は魚柄だが、内装は変更せずに谷町線で活躍している。

改 造

中間更新改造 【2011(平成23)年~】

中間更新・リフレッシュ改造車

 製造から約20年が経過し車内設備の老朽化が目立つようになってきた。そこで、「人にやさしい市営交通」を目指すため、中間更新・リフレッシュ改造を2011(平成23)年の第03編成より開始した。初期に改造された第03・04・07編成は路線案内表示器を設置、車内照明LED化は未実施、内装デザイン変更も行われていない。

【主な改造内容】

車内(標準車、新20系列共通)

車内(標準車、新20系列共通)

車内(内装変更車)

車内(内装変更車)

扉付近(内装変更車)

扉付近(内装変更車)

座席

座席

優先座席

優先座席

床敷物(標準車)

床敷物(標準車)

床敷物(内装変更車)

床敷物(内装変更車)

車内案内表示装置

車内案内表示装置

車内案内表示装置

車内案内表示装置

前照灯LED化 【2020(令和2)年~】

LED化された前照灯

 2020(令和2)年から、前照灯LED化が順次実施されている。

可動式ホーム柵対応化・ATO/TASC化改造 【2023(令和5)年~】

22600形にあるTASC車上子

 谷町線全駅への可動式ホーム柵設置に備え、他形式同様の可動式ホーム柵対応化・ATO/TASC化改造を行うことになった。2023(令和5)年度以降は中間更新改造・転属改造と同時に施行されている(ただし第51編成は転属改造では行われていない)。TASC車上子は22600形に設置されている。

方向幕

登場時

登場時

 英語表記が全て大文字の方向幕。

英語表記小文字

中間更新改造

 中間更新改造が開始され、施行された編成は英語表記が従来の“DAINICHI”から“Dainichi”に変更された。

新規追加はなし。

ナンバリング追加

ナンバリング追加

 2018(平成30)年から22系についても追加。

新規追加はなし。

登場時

-現行-
中間更新改造

-現行-
ナンバリング追加

-現行-
1
2 大日

DAINICHI
大日

Dainichi
大日[T11]

Dainichi
3 八尾南

YAOMINAMI
八尾南

Yao-minami
八尾南[T36]

Yao-minami
4 守口

MORIGUCHI
守口

Moriguchi
守口[T12]

Moriguchi
5 文の里

FUMINOSATO
文の里

Fuminosato
文の里[T29]

Fuminosato
6 都島

MIYAKOJIMA
都島

Miyakojima
都島[T17]

Miyakojima
7 喜連瓜破

KIRE-URIWARI
喜連瓜破

Kire-Uriwari
喜連瓜破[T33]

Kire-Uriwari
8 長原

NAGAHARA
長原

Nagahara
長原[T35]

Nagahara
9
10
11
12
13 回送

OUT OF SERVICE
回送

Out of service
回送

Out of service
14 試運転

OUT OF SERVICE
試運転

Out of service
試運転

Out of service
15 臨時

EXTRA
臨時

Extra
臨時

Extra

主要諸元表

形式 2600

22600
2100

22100
2800

22800
2300

22300
2200

22200
2900

22900
車種 Tec1 Mb1' T' Mb2 Ma2 Tec2
車体構造 ステンレス ステンレス ステンレス ステンレス ステンレス ステンレス
自重〔t〕 32.0 36.0 24.5 36.0 36.0 32.0
定員(座席定員)〔人〕 130(39) 140(45) 140(45) 140(45) 140(45) 130(39)
車体長〔mm〕 18,900 18,700 18,700 18,700 18,700 18,900
車体幅〔mm〕 2,890 2,880 2,880 2,880 2,880 2,890
車体高〔mm〕 3,745 3,745 3,745 3,745 3,745 3,745
制御方式 IGBT素子VVVFインバータ制御

(中間更新前:GTO素子)
制御装置
VFI-HR2415H <日立IGBT>

※中間更新車は東芝・三菱製もあるが型番不明

SVF-001-A0 <東芝GTO>(中間更新前)

15~17・55~57

SVF-001-A1 <東芝GTO>(中間更新前)

18・19

VF-HR-129 <日立GTO>(中間更新前)

01~04・11・59~61

MAP-144-75V26 <三菱GTO>(中間更新前)

05~10・12~14・58・62・63

主電動機(新造時)

●:SEA-309B(東芝)

▲:HS-34529-04RB(日立)

△:HS-34529-05RB(日立)

■:MB-5012-A3(三菱)

□:MB-5012-A4(三菱)

◆:MB-5012-A5(三菱)

  140kw 4個/両

15~19・54~57

01~04

11・51~53・59~61

05~10

12~14・58

62・63

現在は混用

(定検時循環整備)

15~19・54~57

01~04

11・51~53・59~61

05~10

12~14・58

62・63

現在は混用

(定検時循環整備)

15~19・54~57

01~04

11・51~53・59~61

05~10

12~14・58

62・63

現在は混用

(定検時循環整備)
駆動方式

●:WN駆動

  歯車比103:14
連結装置

●:森之宮型密着

○:半永久
電動発電機

●:TDK3332-A
空気圧縮機

●:C-2000L
集電装置

▼:TC-14AまたはTC-21

  第三軌条上面接触式
制動装置 OEC-4M 電気指令式電磁直通空気ブレーキ

(回生ブレーキ・保安ブレーキ・応荷重装置付)

OEC-3 電気指令式電磁直通空気ブレーキ(中間更新前)

(回生ブレーキ・保安ブレーキ・応荷重装置付)
台車形式 DS-20(FS-386A)
最高速度 70km/h
加速度 2.5km/h/s
減速度 3.5km/h/s(常用最大) 4.5km/h/s(非常)
集電方式 / 電圧 第三軌条集電方式 / 直流750V
走行路線 大阪市高速電気軌道谷町線(大日~八尾南)
配置 大日検車場

車両履歴表

灰色字:他線へ転属

編成表

〔←八尾南 大日→〕

竣工日 製造所 車椅子スペース

設 置
連結面間転落

防止装置設置
車内案内表示装置

設 置
中間更新改造 可動柵対応化

ATO/TASC化改造
転 出 転 入 内装 前照灯

LED化
廃 車 備 考
竣工日 製造所 竣工日 改造所 日 付 新所属 日 付 改造所 元所属
22601-22101=22801-22301-22201-22901 1990.04.25 近車 1997.10.01 2001.07.27 200-.--.-- 2015.07.02 森之宮 標準
22602-22102=22802-22302-22202-22902 1990.05.28 近車 1997.10.14 2001.08.28 2008.02.-- 2016.03.22 森之宮 花火柄
22603-22103=22803-22303-22203-22903 1990.06.14 近車 1997.10.02 2000.07.24 200-.--.-- 2011.08.31 森之宮 標準
22604-22104=22804-22304-22204-22904 1990.06.20 近車 1998.08.27 2001.05.29 200-.--.-- 2013.06.06 森之宮 標準
22605-22105=22805-22305-22205-22905 1990.05.25 東急 1997.06.24 2001.09.13 2002.06.20 2017.01.16 森之宮 花火柄

22606-22106=22806-22306-22206-22906

1990.06.08 東急 1998.08.14 2001.11.08 2002.08.14 2018.01.18 四つ橋
22607-22107=22807-22307-22207-22907 1990.06.21 東急 1999.10.06 2000.07.11 2001.07.18 2012.07.23 森之宮 標準
22608-22108=22808-22308-22208-22908 1991.06.17 アルナ 1999.07.02 2000.07.11 2002.03.28 2021.04.23 森之宮 花火柄
22609-22109=22809-22309-22209-22909 1991.06.25 アルナ 1999.10.19 2000.07.19 2001.08.31 2021.12.27 森之宮 花火柄
22610-22110=22810-22310-22210-22910 1992.06.16 アルナ 新造時より設置 2002.01.09 2000.10.13 2022.05.09 森之宮 花火柄
22611-22111=22811-22311-22211-22911 1993.06.16 アルナ 新造時より設置 2001.12.13 2000.10.26 2022.09.13 森之宮 花火柄
22612-22112=22812-22312-22212-22912 1994.02.24 日立 新造時より設置 2002.02.27 1999.07.15 2023.08.04 森之宮 中間更新と同時 花火柄
22613-22113=22813-22313-22213-22913 1994.05.10 日立 新造時より設置 2001.05.10 1999.05.24
22614-22114=22814-22342-22214-22914 1994.05.16 日立 新造時より設置 2002.03.05 1998.11.05
22615-22115=22815-22315-22215-22915 1995.04.03 川重 新造時より設置 2002.02.14 1998.10.21 2024.01.19
22616-22116=22816-22316-22216-22916 1995.06.07 川重 新造時より設置 2001.10.30 1998.11.19
22617-22117=22817-22317-22217-22917 1995.06.23 川重 新造時より設置 2001.06.07 1998.01.22
22618-22118=22818-22318-22218-22918 1996.04.24 川重 新造時より設置 2001.05.25 1997.11.26
22619-22119=22819-22319-22219-22919 1996.08.06 川重 新造時より設置 2001.06.05 1997.11.10
22651-22151=22851-22351-22251-22951 1991.06.11 日車 新造時より設置 2001.10.11 2005.08.26 2015.04.13 森之宮 2023.02.21 大車 中央 標準
22652-22152=22852-22352-22252-22952 1992.06.11 日立 新造時より設置 2001.09.25 2005.07.13 2015.12.21 森之宮 転属改造と同時 2023.04.10 森之宮 中央 魚柄
22653-22153=22853-22353-22253-22953 1992.06.25 日立 新造時より設置 2001.12.07 2006.01.30 2014.04.18 森之宮 転属改造と同時 2023.11.-- 森之宮 中央 標準
22654-22154=22854-22354-22254-22954 1991.06.11 日車 新造時より設置 2001.09.20 2005.11.10 2016.09.09 森之宮 転属改造と同時 2024.02.-- 森之宮 中央 魚柄
22655-22155=22855-22355-22255-22955 1993.07.22 日車 新造時より設置 2001.05.15 2010.01.-- 2005.11.14 八尾 中央 2023.08.22
22656-22156=22856-22356-22256-22956 1994.03.01 アルナ 新造時より設置 2001.05.18 2008.06.-- 2005.09.09 八尾 中央
22657-22157=22857-22357-22257-22957 1994.05.26 アルナ 新造時より設置 2001.12.26 2010.12.-- 2005.02.15 八尾 中央
22658-22158=22858-22358-22258-22958 1994.05.31 東急 新造時より設置 2001.06.29 2010.12.-- 2005.04.11 八尾 中央
22659-22159=22859-22359-22259-22959 1995.04.04 東急 新造時より設置 2000.08.09 2012.03.-- 2004.07.27 八尾 中央
22660-22160=22860-22360-22260-22960 1995.05.11 東急 新造時より設置 2000.11.06 2009.05.-- 2004.10.22 八尾 中央
22661-22161=22861-22361-22261-22961 1995.05.16 東急 新造時より設置 2001.10.15 2009.03.-- 2005.07.08 八尾 中央
22662-22162=22862-22362-22262-22962 1997.07.29 日立 新造時より設置 2001.01.22 新造時より設置 2006.02.24 八尾 中央
22663-22163=22863-22363-22263-22963 1997.08.01 日立 新造時より設置 2000.12.05 新造時より設置 2006.03.15 八尾 中央