車両
2022.12.26更新
新デザイン化、一部加筆、写真を追加しました。

100A系/2013.09.21-コスモスクエア~トレードセンター前

100A系(両端は元OTS100系)/2013.09.21-南港検車場付近

概 要

大阪府咲洲庁舎と100A系

 大阪市高速電気軌道(大阪市交通局)100A系車両は、ニュートラム南港ポートタウン線の輸送力増強に伴う増備と100系車両の置き換え用に製造された車両である。100系と同じく最終6両編成を想定した設計となっており、車号もそれを考慮している。100A系の定員計算方法は鉄道車両と同様に計算されており、バスと同様に計算された100系とは定員に大きな差が発生している。

 100A系は、ニュートラム開業時から営業していた100系をモデルチェンジした車両で、100系3次車以降にあたり車号は100系の連番になっている。1991(平成3)年10月に南港ポートタウン線輸送量増強を図るため、3次車第17・18編成の4両編成2本8両が投入された。1994(平成6)年には4次車第19~21編成の4両編成3本12両が、1995(平成7)年~1996(平成8)年には5次車第22~26・31・32編成の4両編成7本28両が、1996(平成8)年には6次車第27~29編成の4両編成3本12両が、2001(平成13)年~2002(平成14)年には7次車第36・37編成の4両編成2本8両がそれぞれ製造された。4次車以降は100系の置換え用として増備が進められ、7次車の投入で100系の置換えが完了した。

 5次車の第31・32編成は、南港地区発展による輸送力増強のために港営業事業の一環から支出されて増備した経緯があり、OTSニュートラムテクノポート線開業時に車籍を大阪市交通局から大阪港トランスポートシステムに変更する予定であったために車号が飛んでいる。結局車籍変更はされず、のちの増備編成もその続きの車号となったために第30編成は欠番となっている。

 2005(平成17)年7月1日に大阪港トランスポートシステムが第一種鉄道事業から撤退し、車両は大阪市交通局に譲渡してOTS100系は100A系に編入された。OTS100系の車号は元々100A系の連番で第33~35編成となっていたため、車号変更は行われていない。また塗装や帯の変更も行われておらず、今でも元OTS100系は容易に見分けることが可能であった。

 2017(平成29)年12月10日~25日にニュートラムでは初めて「イルミネーション列車」を運行した。対象編成は第31編成で、車体にイルミネーション装飾を施して18:00~21:00の間に点灯させて走行。1日5往復程度、運行ダイヤは公表されていた。2018(平成30)年12月10日~25日にも「イルミネーション列車」を運行した。対象編成は第34編成で、点灯時間などは2017(平成29)年と同じであった。

 2016(平成28)年から営業開始した200系投入により100A系の置換えが始まった。最初は第18編成が2016(平成28)年6月に廃車となった。最後まで活躍した第23編成は、2019(平成31)年3月10日~22日に引退記念ヘッドマークを掲出して運行、最終日となった3月22日が最終運行となった。翌日の3月23日には南港検車場において「さよなら100A系撮影会」を実施。3月25日付けで廃車となって100A系は形式消滅となった。

 最後まで活躍していた第23編成のうち、101-23号車のみ搬出されずに南港検車場に残っており、処遇は不明であるが解体保留となっている。

近畿車両製の第32編成

近畿車両製の第32編成

第27編成

第27編成

外観の細部が異なる7次車

外観の細部が異なる7次車

OTSからの編入車

OTSからの編入車

イルミネーション列車(2017(平成29)年)

イルミネーション列車(2017(平成29)年)

イルミネーション列車(2017(平成29)年)

イルミネーション列車(2017(平成29)年)

イルミネーション列車(2018(平成30)年)

イルミネーション列車(2018(平成30)年)

最後まで残った第23編成

最後まで残った第23編成

「さようなら100A系」HM(コスモスクエア方)

「さようなら100A系」HM(コスモスクエア方)

「100A系引退」HM(住之江公園方)

「100A系引退」HM(住之江公園方)

200系との並び

200系との並び

外 観

100A系外観

 車体は新20系と同じく機械的特性・耐食性に優れた高抗張力ステンレス鋼が使用され、板厚が薄くなりアルミ車に匹敵する軽量化が図られた軽量ステンレスを使用している。7次車である第36・37編成は、前面貫通扉のガラスの大きさや取っ手の位置が異なる、前照灯部分の形状が異なるなど細部に違いがある。

 車体側面は、ビートラインが下部に3本入っている。また南港ポートタウン線はホームドア設置のため、行先表示装置は設置されていない。帯は、100系の水色1色から100A系では先頭車にグラデーションを使用したものになっている。側面窓は、新20系と同じく2連下降式を採用している。ニュートラムシンボルマークは水色になって先頭車の扉横に設置されている。

 車体前頭部は、屋根部などに丸みを帯びたもので、貫通口を車掌室側に寄せて運転台正面窓を広くとった非対称形となっており、大型曲面ガラスが採用された。前照灯は腰部両端に、尾灯は上部両端に設置されている。窓周囲は黒に塗装され、腰部は警戒色として赤色に塗装されている。

側面の車号・銘板

側面の車号・銘板

3~6次車の前照灯

3~6次車の前照灯

7次車(第36・37編成)の前照灯

7次車(第36・37編成)の前照灯

車 内

車内(元OTS100系編成)

 車内は、座席モケットの表地が区分柄入りの赤紫色となっている。車内床敷物は赤茶色とアイボリーの2色になった。つり革は座席部のみで、扉部には設置されていない。車椅子スペースは101A形に設けられ、車椅子スペースが使用されていない時はその位置に一人用折りたたみ式椅子を利用できるようになっており、7次車の36・37編成では105A形にも設けられた。扉窓は27~29・31~37編成が複層ガラスとなっている。7次車の36・37編成では添乗員席の仕切りを無くして乗客に開放している分、定員が1人増となっている。車内案内表示装置は、4次車の第19編成以降から新造時より妻部に設置されている。3次車の17・18編成には廃車まで設置されなかった。

座席(元OTS100系編成)

座席(元OTS100系編成)

優先座席(元OTS100系編成)

優先座席(元OTS100系編成)

天井手すり(元OTS100系編成)

天井手すり(元OTS100系編成)

車内案内表示装置

車内案内表示装置

第17・18編成は車内案内表示装置未設置

第17・18編成は車内案内表示装置未設置

編入

OTS100系の編入

ロゴ変更直後

 大阪港トランスポートシステムの第一種鉄道事業撤退に伴い、車両を大阪市交通局に譲渡することになった。2005(平成17)年7月1日にOTS100系は形式消滅し100A系に編入された。その際はOTSロゴをニュートラムシンボルマークへ変更された程度で、車号や塗装・帯などはそのままの状態で営業に就いている。

主要諸元表

形式 101A 100A 102A 105A
車種 M1 M2 M3 M6
車体構造 ステンレス ステンレス ステンレス ステンレス
自重〔t〕 10.8 10.5 10.5 10.8
定員(座席定員)〔人〕 ※1 45(20) 45(20) ※2
※1:17~29・31~35の折畳椅子格納時42(15)、使用時42(16)

36・37の折畳椅子格納時43(16)、使用時43(17)

※2:17~29・31~35は42(17)、36・37の折畳椅子格納時43(16)、使用時43(17)
車体長〔mm〕 8,075 8,000 8,000 8,075
車体幅〔mm〕 2,290 2,290 2,290 2,290
車体高〔mm〕 3,150 3,150 3,150 3,150
制御方式 可逆式サイリスタレオナード制御
制御装置
RG-708-B-M <東洋>
主電動機

●:TDK-8821-A(東洋)

  100kw 1個/両
駆動方式

●:直角駆動

  歯車比41:6
連結装置

●:南港型密着

○:半永久
補助電源装置

●:S4314-D-M

○:S4314-D1-M

17・18

19~29・31~37

17・18

19~29・31~37
空気圧縮機

●:HS-5
集電装置

▼:PT-67-B

  側面接触式
制動装置 E-57 電気指令式電磁直通空気ブレーキ

(回生ブレーキ・保安ブレーキ付・応荷重装置付・ばね式駐車ブレーキ付)
台車形式 平行リンク式

17~29・31~35

案内アームステアリング式

36・37
最高速度 55km/h(設計:60km/h)
加速度 3.5km/h/s
減速度 4.0km/h/s(常用最大) 5.0km/h/s(非常)
集電方式 / 電圧 側面接触方式 / 三相交流600V
走行路線 大阪市交通局南港ポートタウン線(コスモスクエア~住之江公園)
最終配置 南港検車場

車両履歴表

編成表

〔←コスモスクエア 住之江公園→〕

竣工日 製造所 認可別 市交編入 市交化改造 廃 車 備 考
竣工日
101-17=100-17=102-17=105-17 1991.08.29 新潟 軌道法 2017.01.17 車内案内表示装置未設置
101-18=100-18=102-18=105-18 1991.09.20 新潟 軌道法 2016.06.30 車内案内表示装置未設置
101-19=100-19=102-19=105-19 1994.09.28 新潟 軌道法 2017.10.21
101-20=100-20=102-20=105-20 1994.10.02 新潟 軌道法 2018.03.24
101-21=100-21=102-21=105-21 1994.11.15 新潟 鉄道事業法 2017.02.22 1998.04.09までは軌道法を適用
101-22=100-22=102-22=105-22 1995.09.27 新潟 軌道法 2018.07.06
101-23=100-23=102-23=105-23 1995.10.30 新潟 軌道法 2019.03.25 101-23号車は南港検車場で保存
101-24=100-24=102-24=105-24 1995.11.28 新潟 軌道法 2017.01.25
101-25=100-25=102-25=105-25 1995.12.27 新潟 軌道法 2017.03.31
101-26=100-26=102-26=105-26 1996.02.05 新潟 鉄道事業法 2017.09.15 1998.04.09までは軌道法を適用
101-27=100-27=102-27=105-27 1996.09.10 新潟 軌道法 2018.06.13 1998.04.09までは軌道法を適用
101-28=100-28=102-28=105-28 1996.10.08 新潟 軌道法 2017.07.08
101-29=100-29=102-29=105-29 1996.11.06 新潟 鉄道事業法 2018.08.13 1998.04.09までは軌道法を適用
101-31=100-31=102-31=105-31 1995.01.25 近車 鉄道事業法 2017.11.25 1998.04.09までは軌道法を適用
101-32=100-32=102-32=105-32 1995.02.14 近車 軌道法 2018.05.16
101-33=100-33=102-33=105-33 1997.05.30 新潟 鉄道事業法 2005.07.01 2005.07.06 2016.09.29
101-34=100-34=102-34=105-34 1997.06.27 新潟 鉄道事業法 2005.07.01 2005.07.05 2019.03.18 元OTS100系
101-35=100-35=102-35=105-35 1997.07.22 新潟 軌道法 2005.07.01 2005.07.04 2016.12.07 元OTS100系
101-36=100-36=102-36=105-36 2001.11.16 新潟 鉄道事業法 2018.09.27 元OTS100系
101-37=100-37=102-37=105-37 2002.03.18 新潟 鉄道事業法 2017.08.11