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路線
2019.04.30更新
歴史を更新しました。
堺筋線
概要

堺筋線は阪急と相互直通運転を実施 <拡大可> 堺筋線は、大阪市北区の天神橋筋六丁目から堺筋本町・日本橋・動物園前などを経て、大阪市西成区の天下茶屋までの8.5kmを結ぶ、南北に軸を持つ路線である。正式名称は高速電気軌道第6号線、大阪市交通局内では大阪市高速鉄道第6号線と呼ばれていた。愛称の「堺筋」は、路線が堺筋の地下を通ることに由来する。ラインカラーは茶色(ビビットブラウン:マンセル記号 5YR4/5)であり、これは相互直通運転をしている阪急電鉄にあわせたものである。
路線図
正式名称 高速電気軌道第6号線
旧局内名称 大阪市高速鉄道第6号線
愛称 堺筋線 Sakaisuji Line
開業 1969(昭和44)年12月06日
最終ダイヤ改正 2019(平成31)年01月19日
営業区間 天神橋筋六丁目(大阪府大阪市北区)〜天下茶屋(大阪府大阪市西成区)
路線距離/運賃計算キロ 8.5km/8.1km
管轄 天神橋筋六丁目〜天下茶屋 8.5km
大阪市高速電気軌道(軌道事業)
指令 輸送指令所
乗務所 天神橋乗務所
相互直通運転 阪急電鉄株式会社
千里線:天神橋筋六丁目
(大阪府大阪市北区)〜北千里(大阪府吹田市)
京都線:淡路(大阪府大阪市東淀川区)〜高槻市(大阪府高槻市)
駅数 10駅
車両編成 8両編成
最多運用 メトロ車:―列車
阪急車:―列車
使用列車 メトロ車:66系車両
阪急車:3300系車両・5300系車両・7300系車両・8300系車両・1300系車両
保有車両数 メトロ:136両(8両×17編成)
検車場・車庫 メトロ:東吹田検車場
阪急:正雀車庫・桂車庫
最高速度 70km/h
軌間 1,435mm
電化方式 直流1500V / 架空線方式
閉塞方式 自動閉塞式
信号保安装置 ATC・CTC
駅間最長距離 1515m 動物園前〜天下茶屋
駅間最短距離 490m 天神橋筋六丁目〜扇町
最急勾配 33‰ 堺筋本町〜長堀橋・長堀橋〜日本橋
最小曲線半径 150m 動物園前〜天下茶屋
66系 <拡大可>

市交車と阪急車 <拡大可>
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駅番号 駅名 区間キロ 累計キロ ホーム形状 所在地 管区 連動駅 夜間留置
K11 天神橋筋六丁目 0.0 0.0 1面2線島式ホーム 大阪府大阪市北区天神橋6丁目 堺筋本町
K12 扇町 0.7 0.7 2面2線相対式ホーム 大阪府大阪市北区天神橋4丁目 堺筋本町
K13 南森町 0.6 1.3 2面2線相対式ホーム 大阪府大阪市北区南森町2丁目 東梅田
K14 北浜 1.0 2.3 1面2線島式ホーム 大阪府大阪市中央区北浜1丁目 堺筋本町
K15 堺筋本町 0.9 3.2 2面2線相対式ホーム 大阪府大阪市中央区船場中央1丁目 堺筋本町
K16 長堀橋 0.9 4.1 1面2線島式ホーム 大阪府大阪市中央区島之内1丁目 堺筋本町
K17 日本橋 0.8 4.9 2面2線相対式ホーム 大阪府大阪市中央区日本橋1丁目 日本橋
K18 恵美須町 1.2 6.1 1面2線島式ホーム 大阪府大阪市浪速区日本橋5丁目 堺筋本町
K19 動物園前 0.9 7.0 1面2線島式ホーム 大阪府大阪市西成区太子1丁目 堺筋本町
K20 天下茶屋 1.5 8.5 2面3線複合型ホーム 大阪府大阪市西成区岸里1丁目 堺筋本町
配線略図

配線略図
建設の概要

1963(昭和38)年 基本計画 <拡大可> 6号線(堺筋線)の計画は、1963(昭和38)年3月29日の都市交通審議会答申第7号「大阪市およびその周辺における高速鉄道の整備増強に関する基本計画について」を受けて改訂された基本計画で設定された。
 この路線は、1958(昭和33)年3月28日の都市交通審議会答申第3号「大阪市およびその周辺における都市交通について」で計画路線となっていたが、経営主体が明確にされず、1962(昭和37)年6月から都市交通審議会大阪部会で阪急電鉄・南海電鉄・大阪市の三者が建設の意思表示をした。都市交通審議会大阪部会より経営主体・相互直通運転をする場合の規格などについて解決するように要請され、度重なる三者協議の結果、大阪市が建設することに決定した。しかしながら、軌間の問題は解決できず(阪急は標準軌、南海は狭軌)、1965(昭和40)年4月13日に大阪陸運局長の斡旋で1965(昭和40)年8月12日に軌間は標準軌とする裁定が下された。これにより、南海電鉄は建設を断念し、阪急電鉄と相互直通運転をすることになった。
 1966(昭和41)4月1日に南森町〜恵美須町間、1967(昭和42)年5月10日に天神橋筋六丁目〜南森町間および恵美須町〜動物園前間の建設に着手した。堺筋は幅員22mと狭く交通量も多く、さらに沿線のビルに近接して地下鉄がつくられることになったので、移動式門型杭打機(ゴライアス)により杭の建込みを行った。その他、シールドトンネルや沈埋工事など、地下鉄工事の集大成とも言うべき工事が展開された。南森町〜北浜間では、地上の民家を一時的に移転してトンネルを建設し、その後復旧するという手法がとられた。1969(昭和44)年12月6日に天神橋筋六丁目〜動物園前間が開業し、阪急電鉄と大阪市初の相互直通運転が開始された。
 1971(昭和46)12月8日の都市交通審議会答申第13号「大阪圏における高速鉄道を中心とする交通網整備増強に関する基本的計画について」では、堺筋線は動物園前から天下茶屋を経て中百舌鳥方面へ延伸するよう提案され、そのうち動物園前〜天下茶屋間は緊急整備区間に挙げられた。

1977(昭和52)年 基本計画 <拡大可>
 1971(昭和46)12月8日の都市交通審議会答申第13号に基づき、1977(昭和52)年4月1日に高速鉄道計画路線が一部修正された。堺筋線は動物園前から天下茶屋を経て中百舌鳥方面への延伸が提案されていたが、中百舌鳥方面は1号線を延伸することになり、堺筋線は天下茶屋までとなった。この区間は当時廃止が予定されていた南海天王寺支線の跡地に建設されることになっており、用地が狭く、2階建て構造のトンネルとなった。下り線が上、上り線が下を走っている。動物園前〜天下茶屋間は1993(平成03)年3月4日に開業し、堺筋線は現在の形となった。
使用車両 >>> 各形式の紹介はこちら

< 現 役 >
 ・ 66系 1990(平成2)年〜

 ・ 阪急3300系 1967(昭和42)年〜 (乗り入れ:1969(昭和44)年〜)
 ・ 阪急5300系 1972(昭和47)年〜 (乗り入れ:1979(昭和54)年〜)
 ・ 阪急7300系 1982(昭和57)年〜 (乗り入れ:1989(平成元)年〜)
 ・ 阪急8300系 1989(平成元)年〜
 ・ 阪急1300系 2014(平成26)年〜

66系 <拡大可>
66系
阪急3300系 <拡大可>
阪急3300系
阪急5300系 <拡大可>
阪急5300系
阪急7300系 <拡大可>
阪急7300系
阪急8300系 <拡大可>
阪急8300系
阪急1300系 <拡大可>
阪急1300系


< 過 去 >
 ・ 60系 1969(昭和44)年〜2003(平成15)年

60系 <拡大可>
60系
ダイヤ ※阪急線内不明のため、運行系統図は省略しています。

2019(平成31)年01月19日改正 【現行】
 2019(平成31)年1月20日改正ダイヤでは、阪急京都線内朝・夕混雑時間帯の混雑緩和と利便性向上に伴い改正が行われた。
平日ダイヤでは7時台の北千里行きと高槻市行きの偏りを解消、8時台には朝では初めて河原町行きを設定。9時台に6本あった淡路行きは運転区間延長し廃止となり、天下茶屋発淡路行きの本数は激減している(時間帯は天下茶屋駅基準)。土休日ダイヤでは、河原町行きを合計22本から29本に増加、河原町発普通天下茶屋行きが4本初めて設定された(河原町6:37、19:02、20:12、21:15発)。また土休日ダイヤの昼間時間帯(10〜18時)の天下茶屋駅において、1番線を降車専用ホーム、2・3番線を乗車専用ホームとすることになった。

平日ダイヤ 土休日ダイヤ
早朝 10分00秒 10分00秒
朝混雑時 3分00秒 5分00秒
昼間 5分00秒 6分20秒
夕混雑時 3分30秒 5分00秒
深夜 10分00秒 10分00秒

2013(平成25)年12月21日改正
 2013(平成25)年12月21日改正ダイヤでは、阪急京都線西山天王山駅開業に合わせて終発延長に伴い改正が行われた。
夜に運行されていた阪急線からの天神橋筋六丁目行きを天下茶屋行きに変更し、その折返しで阪急線方面へ運行する形で終発が延長された。夕混雑時に運行されている堺筋準急が、高槻市行きから河原町行きに変更された。朝混雑時の運転間隔見直しも行われており、これまで2分45秒〜3分00秒間隔で運行していたが、3分00秒間隔に統一、3分00秒間隔で運行する時間を拡大した。

平日ダイヤ 土休日ダイヤ
早朝 10分00秒 10分00秒
朝混雑時 3分00秒 5分00秒
昼間 5分00秒 6分20秒
夕混雑時 3分30秒 5分00秒
深夜 10分00秒 10分00秒
旅客案内表示装置

旅客案内表示装置 <拡大可> 現在の旅客案内表示装置はフルカラーLED式で、日本語・英語・中国語・韓国語の4か国語に対応している。2012(平成24)年2月より順次更新が進めらた。1992(平成4)年〜2012(平成24)年までは、3色LED式が採用されていた。
3色LED式 <拡大可>
3色LED式
その他

定期運行の速達列車
堺筋準急 <拡大可> 阪急と相互直通運転を行う堺筋線では、1979(昭和54)年から大阪市営地下鉄で唯一速達列車が運行されている。現在は準急で運行されており、堺筋線内は各駅に停車する。かつては急行・快速急行が運行されていた。旅客案内上は準急であるが、運行管理上では堺筋準急という名称であり、阪急線内完結の準急と区別されている。急行・快速急行も同様に、堺筋急行・堺筋快速急行と呼ばれていた。当初は朝・夕混雑時のみの運行だったが、2011(平成23)年5月11日からは土休日ダイヤで昼間にも運転されるようになった。
堺筋快速急行 <拡大可>
堺筋快速急行
堺筋準急が茨木市行きだった時代 <拡大可>
堺筋準急が茨木市行きだった時代
歴史

1958(昭和33)年03月28日 都市交通審議会答申第3号「大阪市及びその周辺における都市交通に関する答申」
京阪神急行電鉄の天神橋6丁目付近〜国鉄天満駅付近が考慮を加えた後に新設すべき路線とされる
事業主体は明らかにされていないのもとして、国鉄天満駅〜動物園付近に至る区間が慎重な考慮を加える必要がある路線とされる
1962(昭和37)年12月03日 都市交通審議会大阪部会「大阪市高速鉄道第1号線の輸送限界に対処する方策に関する中間決定」
堺筋線:南海電鉄天下茶屋付近〜京阪神急行電鉄天神橋付近に至る路線が早急に建設することが適当とされる
1963(昭和38)年03月19日 「大阪市交通事業基本計画」変更案市会議決(昭和38年基本計画:6路線115.16km、6号線は天神橋〜霞町間6.94km)
緊急整備5か年計画市会議決(6号線は天神橋〜霞町間の6.94km)
1963(昭和38)年03月29日 都市交通審議会第7号答申「大阪市およびその周辺における高速鉄道の整備増強に関する基本的計画について」
事業主体は未確定のものとして、南海電鉄天下茶屋〜京阪神急行電鉄天神橋間・北浜二〜梅田間が1975(昭和50)年度までに新設すべき路線、このうち南海電鉄天下茶屋〜京阪神急行電鉄天神橋間は緊急整備区間(1968(昭和43)年度までに新設すべき)とされる(3号線の梅田〜大国町間とともに緊急第1位とされた)
1965(昭和40)年07月05日 天神橋筋六丁目〜動物園前間、建設の特許を申請
1965(昭和40)年08月12日 大阪陸運局長の裁定で軌間を1435mmと決定、南海電鉄が建設を断念し大阪市と京阪神急行電鉄で相互直通運転をすることに決定
1965(昭和40)年10月23日 天神橋筋六丁目〜動物園前間、建設の特許を取得
1966(昭和41)年02月14日 南森町〜恵美須町間、工事施工認可
1966(昭和41)年03月29日 「大阪市交通事業基本計画」変更案市会議決(6路線114.16km、6号線は天神橋〜霞町間6.94km)
改訂緊急整備5か年計画市会議決(5号線は天神橋〜霞町間の6.94km)
1966(昭和41)年04月01日 南森町〜恵美須町間、建設工事に着手
1966(昭和41)年04月11日 天神橋筋六丁目〜南森町間・恵美須町〜動物園前間、工事施工認可
1966(昭和41)年05月10日 天神橋筋六丁目〜南森町間・恵美須町〜動物園前間、建設工事に着手
1966(昭和41)年12月28日 「大阪市交通事業の設置等に関する条例」制定(6路線114.16km、6号線は天神橋〜霞町間6.94km)
1967(昭和42)年03月22日 京阪神急行電鉄と「相互直通運転に関する基本協定」締結
1969(昭和44)年01月09日 「大阪市交通事業の設置等に関する条例」改正(6路線108.45km、6号線は天神橋筋六丁目〜霞町間7.02km)
1969(昭和44)年12月06日 天神橋筋六丁目〜動物園前間開業、5両編成運転、60系車両・阪急3300系車両
京阪神急行電鉄千里線(北千里〜天神橋筋六丁目間)・京都線(高槻市〜淡路間)と相互直通運転を開始
東吹田検車場開設
愛称が堺筋線に決定
1970(昭和45)年08月26日 60系車両が鉄道友の会ローレル賞を受賞
1971(昭和46)年12月08日 都市交通審議会答申第13号「大阪圏における高速鉄道を中心とする交通網の整備増強に関する基本的計画について」
堺筋線延伸が1985(昭和60)年までに新設すべき路線とされる(動物園前〜天下茶屋〜杉本町〜中百舌鳥)、このうち動物園前〜天下茶屋間は新設すべき区間のうち緊急に実施すべき区間とされる
1973(昭和48)年04月01日 京阪神急行電鉄が阪急電鉄に社名変更
1977(昭和52)年04月01日 「大阪市交通事業の設置等に関する条例」改正(6路線108.0km・中量軌道7km、6号線は天神橋筋六丁目〜天下茶屋間)
1978(昭和53)年11月02日 動物園前〜天下茶屋間、建設の特許を申請
1979(昭和54)年03月04日 6両編成化開始(完了時期不明)
1979(昭和54)年03月05日 河原町〜動物園前間で堺筋急行の運転を開始(阪急車8両編成による運転)
阪急5300系車両の乗り入れ開始
1979(昭和54)年08月02日 動物園前〜天下茶屋間、建設の特許を取得
1982(昭和57)年02月--日 大阪府市合同鉄道網整備調査委員会「大阪を中心とする鉄道網整備構想について」
天下茶屋〜国鉄杉本町付近間が構想される
1982(昭和57)年06月18日 動物園前〜天下茶屋間、工事施工認可
1982(昭和57)年11月18日 動物園前〜天下茶屋間、建設工事に着手
1985(昭和60)年11月21日 「大阪市交通事業の設置等に関する条例」改正(8路線120.9km、中量軌道7km、6号線は天神橋筋六丁目〜天下茶屋間)
1989(平成元)年--月--日 阪急7300系・8300系車両の乗り入れ開始
1989(平成元)年05月31日 運輸政策審議会答申第10号「大阪圏における地下鉄を中心とする交通網の整備に関する基本計画について」
動物園前〜天下茶屋間が2005(平成17)年までに整備することが適当である区間とされる
1989(平成元)年11月09日 「大阪市交通事業の設置等に関する条例」改正(9路線150km、中量軌道7km、6号線は天神橋筋六丁目〜天下茶屋間)
1990(平成02)年07月01日 60系車両の冷房改造車が営業開始
1990(平成02)年08月01日 66系車両営業開始
1993(平成05)年02月21日 8両編成化開始
1993(平成05)年03月04日 動物園前〜天下茶屋間開業
1993(平成05)年10月07日 8両編成化完了
1993(平成05)年12月31日 堺筋線で大晦日終夜運転の実施開始(御堂筋線・中央線と共に大阪市交通局初)
1994(平成06)年07月22日 堺筋線で車両冷房100%を達成
1997(平成09)年03月02日 堺筋線で土曜・休日ダイヤを導入
2001(平成13)年03月24日 ダイヤ改正により、夕方の堺筋急行を堺筋快速急行に変更
2002(平成14)年09月30日 「大阪市交通事業の設置等に関する条例」改正(9路線150km、中量軌道7km、6号線は天神橋筋六丁目〜天下茶屋間)
2002(平成14)年10月15日 66系車両6次車となる第13編成が営業開始(大阪市交通局初のIGBT-VVVF車両)
2003(平成15)年11月08日 60系車両の営業終了
2007(平成19)年03月24日 ダイヤ改正により、堺筋急行・堺筋快速急行を堺筋準急に変更
2009(平成21)年05月16日 嵐山〜天下茶屋間の臨時直通列車が初運行
2011(平成23)年03月26日 指令所を堺筋線運転指令所から輸送指令所へ移転、接近放送を更新(英語放送追加)
2012(平成24)年02月--日 旅客案内表示装置をフルカラーLED式に更新開始
2014(平成26)年07月09日 阪急1300系車両の乗り入れ開始
2018(平成30)年04月01日 大阪市交通局民営化、大阪市高速電気軌道株式会社の路線となる
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