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路線
2019.04.30更新
いまざとライナーを追加しました。
今里筋線
概要

 今里筋線は、大阪市東淀川区の井高野から太子橋今市・蒲生四丁目・緑橋などを経て、大阪市東成区の今里までの11.9kmを結ぶ、南北に軸を持つ路線である。正式名称は高速電気軌道第8号線、大阪市交通局内では大阪市高速鉄道第8号線と呼ばれていた。愛称の「今里筋」は、路線が今里筋の地下を通ることに由来する。ラインカラーは柑子色(ゴールデンオレンジ:マンセル記号 5YR6.5/14)であり、これは暖かさをイメージしたものである。
路線図
正式名称 高速電気軌道第8号線
旧局内名称 大阪市高速鉄道第8号線
愛称 今里筋線 Imazatosuji Line
開業 2006(平成18)年12月24日
最終ダイヤ改正 2013(平成25)年03月23日
営業区間 井高野(大阪府大阪市)〜今里(大阪府大阪市)
路線距離/運賃計算キロ 11.9km/11.9km
管轄 井高野〜今里 11.9km
大阪市高速電気軌道(軌道事業)
指令 輸送指令所
乗務所 清水乗務所
駅数 11駅
車両編成 4両編成
最多運用 13列車
使用列車 80系車両
保有車両数 64両(4両×16編成)
検車場・車庫 鶴見緑地北車庫
最高速度 70km/h
軌間 1,435mm
電化方式 直流1500V / 架空線方式
閉塞方式 車内信号閉塞式
信号保安装置 CS-ATC・TASC・CTC
駅間最長距離 1720m だいどう豊里〜太子橋今市
駅間最短距離 910m 蒲生四丁目〜鴫野
最急勾配 50‰ だいどう豊里〜太子橋今市など
最小曲線半径 83m 清水〜新森古市
80系 <拡大可>

80系と可動式ホーム柵 <拡大可>
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駅番号 駅名 区間キロ 累計キロ ホーム形状 所在地 管区 連動駅 夜間留置
I11 井高野 0.0 0.0 1面2線島式ホーム 大阪府大阪市東淀川区北江口3丁目 清水
I12 瑞光四丁目 0.9 0.9 1面2線島式ホーム 大阪府大阪市東淀川区瑞光4丁目 清水
I13 だいどう豊里 1.0 1.9 1面2線島式ホーム 大阪府大阪市東淀川区豊里7丁目 清水
I14 太子橋今市 1.7 3.6 1面2線島式ホーム 大阪府大阪市旭区太子橋1丁目 清水
I15 清水 1.2 4.8 1面2線島式ホーム 大阪府大阪市旭区清水4丁目 清水
I16 新森古市 1.0 5.8 1面2線島式ホーム 大阪府大阪市旭区新森4丁目 清水
I17 関目成育 1.3 7.1 2面2線上下式ホーム 大阪府大阪市城東区関目5丁目 清水
I18 蒲生四丁目 1.3 8.4 1面2線島式ホーム 大阪府大阪市城東区今福西3丁目 清水
I19 鴫野 0.9 9.3 1面2線島式ホーム 大阪府大阪市城東区鴫野東1丁目 清水
I20 緑橋 1.3 10.6 1面2線島式ホーム 大阪府大阪市東成区深江北1丁目 清水
I21 今里 1.3 11.9 1面2線島式ホーム 大阪府大阪市東成区大今里3丁目 清水
配線略図

配線略図
建設の経緯

 8号線(今里筋線)の計画は、1982(昭和57)年2月の大阪府・大阪市合同鉄道網整備調査委員会「大阪を中心とする鉄道網整備構想について」で太子橋今市〜湯里六丁目間で構想され、1989(平成元)年5月31日の運輸政策審議会答申第10号「大阪圏における高速鉄道を中心とする交通網の整備に関する基本計画について」で上新庄〜湯里六丁目間が盛り込まれたことが始まりである。都心部から放射状に伸びる各路線を連絡し、大阪市では初めての都心を通らない路線として計画された。

 井高野〜今里間は2000(平成12)年3月8日に建設に着手、超軟弱粘土への対策や大型埋設物の防護、重要建造物との近接など難しい課題を乗り越え、2006(平成18)年12月24日に井高野〜今里間が開業し、今里筋線は現在の形となった。
使用車両 >>> 各形式の紹介はこちら

< 現 役 >
 ・ 80系 2006(平成18)年〜

80系 <拡大可>
80系
ダイヤ

2013(平成25)年03月23日改正 【現行】

2013(平成25)年03月23日改正 2013(平成25)年3月23日改正ダイヤでは、終発延長に伴い改正が行われた。
清水出庫は全て井高野行きとなり、清水発今里行きは廃止された。また終発延長に伴い、今里発清水行きが新設された。

平日ダイヤ 土休日ダイヤ
早朝 10分00秒 10分00秒
朝ラッシュ 4分00秒
〜5分00秒
6分00秒
昼間 10分00秒 10分00秒
夕ラッシュ 5分00秒 6分30秒
深夜 10分00秒 10分00秒

2006(平成18)年12月24日開業

2006(平成18)年12月24日開業 2006(平成18)年12月24日開業ダイヤです。

平日ダイヤ 土休日ダイヤ
早朝 10分00秒 10分00秒
朝ラッシュ 4分00秒 6分00秒
昼間 8分00秒 8分00秒
夕ラッシュ 5分00秒 6分00秒
深夜 10分00秒 10分00秒
いまざとライナー

いまざとライナー(山口敦司様提供) <拡大可> いまざとライナーは、大阪市東成区の地下鉄今里から杭全と経てあべの橋までと、地下鉄今里から杭全・湯里六丁目を経て地下鉄長居までを結ぶ路線で、大阪市高速電気軌道のBRT(バス・ラピッド・トランジット:バス高速輸送システム)路線である。大阪市高速電気軌道と大阪市都市交通局とが、今里筋線延伸予定部の今里〜湯里六丁目間における需要の喚起・創出および鉄道代替の可能性検証のため、5年間の試験期間の予定で2019(平成31)年4月1日から運行を開始した。運行業務は大阪シティバスに委託されており、守口営業所が担当している。
 運行時間は6〜23時台で、あべの橋行き・地下鉄長居行きが交互に、平日は20分間隔、土休日は30分間隔で運行されている。両ルートが重複運行となる地下鉄今里〜杭全間は平日10分間隔、土休日は15分間隔となる。平日は今里筋線の運行間隔を考慮し、乗り継ぎがしやすいダイヤとなっている。

【路線】
(BRT1・長居ルート)神路公園―地下鉄今里(北)―地下鉄今里(南)―中川西公園前―大池橋―田島五丁目―杭全―今川二丁目―中野中学校前―湯里六丁目―地下鉄長居―長居西二丁目
(BRT2・あべの橋ルート)神路公園―地下鉄今里(北)―地下鉄今里(南)―中川西公園前―大池橋―田島五丁目―杭全―あべの橋
その他

日本の地下鉄一の急カーブ
半径83mのカーブ <拡大可> 清水〜新森古市間には、日本の地下鉄で一番急なカーブが存在している(側線などを除く本線で最急)。曲線半径は83m、制限速度は35km/hとなっている。新森古市駅のホームからその曲線を望むことができる。
歴史

1982(昭和57)年02月--日 大阪府市合同鉄道網整備調査委員会「大阪を中心とする鉄道網整備構想について」
太子橋今市〜緑橋〜湯里六丁目間が構想される
1985(昭和60)年11月21日 「大阪市交通事業の設置等に関する条例」改正(8路線120km・中量軌道7km、現在の8号線となる計画はなし)
1989(平成元)年05月31日 運輸政策審議会第10号答申「大阪圏における地下鉄を中心とする交通網の整備に関する基本計画について」
上新庄〜太子橋今市〜湯里六丁目間が今路線後整備について検討すべき区間とされる
1989(平成元)年11月09日 「大阪市交通事業の設置等に関する条例」改正(9路線150km・中量軌道7km、8号線は井高野〜湯里六丁目間)
1996(平成08)年12月13日 次期着工路線として「森小路大和川線(仮称)」の建設を決定
1997(平成09)年09月24日 国の財政改革のため1998(平成10)年度着工を見送り
1998(平成10)年12月15日 8号線の11駅の場所を発表
1999(平成11)年01月14日 井高野〜今里間、建設の特許を申請
1999(平成11)年06月08日 運輸審議会が「特許が適当」と答申
1999(平成11)年06月15日 井高野〜今里間、建設の特許を取得
1999(平成11)年12月06日 大阪府都市計画地方審議会が8号線の計画を承認
1999(平成11)年12月20日 井高野〜今里間、工事施工認可
2000(平成12)年03月08日 井高野〜今里間、建設工事に着手
2002(平成14)年09月30日 「大阪市交通事業の設置等に関する条例」改正(9路線150km・中量軌道7km、8号線は井高野〜湯里六丁目間)
2004(平成16)年11月10日 路線カラーが柑子色に決定
2006(平成18)年07月06日 路線愛称が「今里筋線」に決定、線内11駅の名称が決定
2006(平成18)年12月24日 井高野〜今里間開業、4両編成運転、80系車両
鶴見緑地北車庫開設
2006(平成18)年12月31日 今里筋線で大晦日終夜運転の実施開始(今里筋線は開業初年より)
2018(平成30)年04月01日 大阪市交通局民営化、大阪市高速電気軌道株式会社の路線となる
2019(平成31)年04月01日 いまざとライナー運行開始(BRTによる社会実験)
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