車両
2024.03.23更新
車両履歴表を更新しました。(第08編成の可動式ホーム柵対応化・ATO/TASC化改造)

23系初期車/2008.11.09-緑木検車場

23系/2007.03.09-岸里

概 要

車庫で並ぶ23系

 大阪市高速電気軌道(大阪市交通局)23系車両は、1990(平成2)年から1996(平成8)年にかけて四つ橋線に投入された新20系車両である。23系は最終8両編成を想定した設計となっており、住之江競艇開催日の住之江公園駅混雑時に乗車分離を図るため、住之江公園寄りの2900(23900)形・2200(23200)形の扉のみを開閉できるスイッチを装備している。現在はこの機能を使用しておらず、機能使用時に四つ橋線に在籍していなかった第56編成はこの機能を装備していない。

 1991(平成3)年~1995(平成7)年竣工の第01~18編成は5両編成で、1996(平成8)竣工の第19~22編成は6両編成での新造となり、5両編成であった第01~18編成は1996(平成8)年~1997(平成9)年に2800(23800)形を新造して6両編成化した。また1990(平成2)年に投入された第01~07編成は新20系初期車となっており、他の編成よりも前頭部の車号サイズが大きくなっている。

 現在、6両編成23本の138両が四つ橋線で活躍している。

北加賀屋に留置中の第05編成

北加賀屋に留置中の第05編成

初期車と量産車

初期車と量産車

初期車の前頭部車号

初期車の前頭部車号

第12~14編成

第12~14編成

第22編成と第05編成

第22編成と第05編成

第17編成

第17編成

増 結

6両編成化 【1996(平成8)年~1997(平成9)年】

簡易運転台跡

 四つ橋線の輸送量増強のため、1996(平成8)年1月より5両編成であった第01~18編成を順次6両編成化し、1997(平成9)年3月に完了した。その際、5両編成時には2300(23300)形にあった簡易運転台を2800(23800)形に移設した。

転 属

中央線20系第01編成置換えに伴う転出 【2014(平成26)年】

元23系第06編成

 四つ橋線で余剰となっていた23系1本で、20系1本を置き換えることになった。第06編成が2014(平成26)年5月に大阪車輛工業へ陸送されて改造を行い、現在は24系第56編成として活躍している。なおこの転属は、本町駅四つ橋線・中央線間の連絡線完成前の緑木グループ・森之宮グループ間の転属となり、陸送を伴う最後の転属となった。

予備車確保に伴う転入 【2018(平成30)年】

23系第56編成(元22系第06編成)

 定期検査業務(重要部検査・全般検査)を緑木車両工場に統合し、業務工程の見直しを行ったところ、谷町線で車両運用に1列車の余剰が発生した。余剰となった1列車を、四つ橋線車両の中間更新改造による予備車確保の位置づけで転属させることとなった。2018(平成30)年1月、22系第06編成が谷町線から転入、23系第56編成となった。転属改造は森之宮検車場にて行われ、改造後の試運転は中央線内で実施。四つ橋線車両が中央線を走行する初めての事例となった。

中央線新車投入による転入 【2023(令和5)年】

 中央線への30000A系・400系投入に伴い24系は他路線に転属することになった。そのうち元四つ橋線編成である第56編成が四つ橋線に戻ることとなり、車号は元車号に復帰している。

改 造

中間更新改造 【2012(平成24)年~】

中間更新改造車

 製造から約20年が経過し車内設備の老朽化が目立つようになってきた。そこで、「人にやさしい市営交通」を目指すため、中間更新・リフレッシュ改造を2012(平成24)年の第01編成より開始している。第01・02・04編成を除き車内照明LED化、内装デザイン変更となっている。2021(令和3)年度以降改造車は可動式ホーム柵対応化工事等も追加となり、主幹制御器のワンハンドル化も行われている。

【主な改造内容】

車内(標準車、新20系列共通)

車内(標準車、新20系列共通)

車内(内装変更車)

車内(内装変更車)

座席

座席

優先座席

優先座席

床敷物(標準車)

床敷物(標準車)

床敷物(内装変更車)

床敷物(内装変更車)

路線案内表示器(第01・02・04編成)

路線案内表示器(第01・02・04編成)

車内案内表示装置

車内案内表示装置

前照灯LED化 【2018(平成30)年~】

LED化された前照灯

 2018(平成30)年から、前照灯LED化が順次実施されている。

可動式ホーム柵対応化・ATO/TASC化改造 【2023(令和5)年~】

23600形にあるTASC車上子

 四つ橋線全駅への可動式ホーム柵設置に備え、他形式同様の可動式ホーム柵対応化・ATO/TASC化改造を行うことになった。2022(令和4)年度の途中(第12編成)以降は中間更新改造と同時に施行されている。TASC車上子は23600形に設置されている。

方向幕

登場時

登場時

 英語表記が全て大文字の方向幕。

英語表記小文字

英語表記小文字

 中間更新改造が開始され、施行された編成は英語表記が従来の“TAMADE”から“Tamade”に変更された。

新規追加はなし。

ナンバリング追加

ナンバリング追加

 2018(平成30)年から23系についても追加。

新規追加はなし。

登場時

-現行-
英語表記小文字

-現行-
ナンバリング追加

-現行-
1
2 大国町

DAIKOKUCHO
大国町

Daikokucho
大国町[Y16]

Daikokucho
3 玉出

TAMADE
玉出

Tamade
玉出[Y19]

Tamade
4 住之江公園

SUMINOEKOEN
住之江公園

Suminoekoen
住之江公園[Y21]

Suminoekoen
5 西梅田

NISHI-UMEDA
西梅田

Nishi-Umeda
西梅田[Y11]

Nishi-Umeda
6 北加賀屋

KITAKAGAYA
北加賀屋

Kitakagaya
北加賀屋[Y20]

Kitakagaya
7
8
9
10
11
12
13 回送

OUT OF SERVICE
回送

Out of service
回送

Out of service
14 試運転

OUT OF SERVICE
試運転

Out of service
試運転

Out of service
15 臨時

EXTRA
臨時

Extra
臨時

Extra

主要諸元表

形式 2600

23600
2100

23100
2800

23800
2300

23300
2200

23200
2900

23900
車種 Tec1 Mb1' T' Mb2 Ma2 Tec2
車体構造 ステンレス ステンレス ステンレス ステンレス ステンレス ステンレス
自重〔t〕 32.0 36.0 24.5 36.0 36.0 32.0
定員(座席定員)〔人〕 130(39) 140(45) 140(45) 140(45) 140(45) 130(39)
車体長〔mm〕 18,900 18,700 18,700 18,700 18,700 18,900
車体幅〔mm〕 2,890 2,880 2,880 2,880 2,880 2,890
車体高〔mm〕 3,745 3,745 3,745 3,745 3,745 3,745
制御方式 IGBT素子VVVFインバータ制御

(中間更新前:GTO素子)
制御装置
VFI-HR2415H <日立IGBT>(中間更新後)

※中間更新車は東芝・三菱製もあるが型番不明

SVF-001-A0 <東芝GTO>(中間更新前)

01~04・10

MAP-144-75V26 <三菱GTO>(中間更新前)

05~09・11~22・56

主電動機

●:SEA-309B(東芝)

○:MB-5012-A3(三菱)

▲:MB-5012-A4(三菱)

  140kw 4個/両

01~04・10

05~09・11~13・56

14~22

01~04・10

05~09・11~13・56

14~22

01~04・10

05~09・11~13・56

14~22
駆動方式

●:WN駆動

  歯車比103:14
連結装置

●:緑木型密着

○:半永久
電動発電機

●:TDK3332-A
空気圧縮機

●:C-2000L
集電装置

▼:TC-14AまたはTC-21

  第三軌条上面接触式
制動装置 OEC-4M 電気指令式電磁直通空気ブレーキ

(回生ブレーキ・保安ブレーキ・応荷重装置付)

OEC-3 電気指令式電磁直通空気ブレーキ(中間更新前)

(回生ブレーキ・保安ブレーキ・応荷重装置付)
台車形式 DS-20(FS-386A)
最高速度 70km/h
加速度 2.5km/h/s
減速度 3.5km/h/s(常用最大) 4.5km/h/s(非常)
集電方式 / 電圧 第三軌条集電方式 / 直流750V
走行路線 大阪市高速電気軌道四つ橋線(西梅田~住之江公園)
配置 緑木検車場

車両履歴表

※( )内は竣工日から除く

編成表

〔←住之江公園 西梅田→〕

竣工日 製造所 6両編成化による

増結用
車椅子スペース

設置(2800形除く)
連結面間転落

防止装置設置
車内案内表示装置

設 置
中間更新改造 可動式ホーム柵対応化

ATO/TASC化改造
転 出 転 入 内装 前照灯

LED化
車 号 竣工日 製造所 竣工日 改造所 竣工日 改造所 日 付 新所属 日 付 元所属
23601-23101=(23801)-23301-23201-23901 1990.04.25 日立 23801 1996.11.18 川重 2001.06.05 2001.06.05 20--.--.-- 2012.05.11 緑木 2023.07.21 緑木 標準
23602-23102=(23802)-23302-23202-23902 1990.05.21 日立 23802 1996.11.28 川重 2001.12.25 2001.12.25 20--.--.-- 2014.03.25 緑木 標準
23603-23103=(23803)-23303-23203-23903 1990.05.22 日立 23803 1996.12.04 川重 2002.07.24 2000.11.21 20--.--.-- 2017.07.14 大車 四ツ橋柄
23604-23104=(23804)-23304-23204-23904 1990.06.06 日立 23804 1996.12.10 川重 2003.12.24 2002.02.21 20--.--.-- 2013.11.18 緑木 標準
23605-23105=(23805)-23305-23205-23905 1990.06.14 川重 23805 1996.12.16 川重 2002.11.12 2001.08.14 20--.--.-- 2021.06.24 大車 四ツ橋柄
23606-23106=(23806)-23306-23206-23906 1990.06.26 川重 23806 1996.12.20 川重 不明 2001.06.19 20--.--.-- 2013.11.18 緑木 2014.10.03 中央 2022.12.22 中央 標準
23607-23107=(23807)-23307-23207-23907 1990.06.27 川重 23807 1997.01.10 川重 2003.01.29 2001.08.07 20--.--.-- 2018.07.19 大車 四ツ橋柄
23608-23108=(23808)-23308-23208-23908 1991.06.20 日立 23808 1996.11.22 川重 2000.08.11 2000.06.11 20--.--.-- 2018.11.12 森之宮 2023.04.11 緑木 四ツ橋柄
23609-23109=(23809)-23309-23209-23909 1991.06.21 日立 23809 1997.02.18 川重 2001.02.26 2001.02.26 20--.--.-- 2019.04.16 大車 四ツ橋柄
23610-23110=(23810)-23310-23210-23910 1992.06.05 日立 23810 1997.01.17 川重 新造時より設置 2000.12.05 20--.--.-- 2022.03.02 大車 四ツ橋柄
23611-23111=(23811)-23311-23211-23911 1993.05.26 日立 23811 1997.02.12 川重 新造時より設置 2000.12.08 20--.--.-- 2022.06.27 大車 四ツ橋柄
23612-23112=(23812)-23312-23212-23912 1993.05.25 日立 23812 1997.02.19 川重 新造時より設置 2000.12.12 20--.--.-- 2022.10.25 大車 中間更新改造と同時 四ツ橋柄
23613-23113=(23813)-23313-23213-23913 1993.06.16 日立 23813 1997.02.26 川重 新造時より設置 2000.05.25 20--.--.-- 2023.06.08 大車 中間更新改造と同時 四ツ橋柄
23614-23114=(23814)-23314-23214-23914 1994.04.20 日車 23814 1997.03.04 川重 新造時より設置 2000.05.30 20--.--.-- 2023.10.27 大車 中間更新改造と同時 四ツ橋柄
23615-23115=(23815)-23315-23215-23915 1995.04.03 日車 23815 1997.03.10 川重 新造時より設置 2000.06.02 20--.--.-- 2024.03.06 大車
23616-23116=(23816)-23316-23216-23916 1995.04.04 日車 23816 1997.03.14 川重 新造時より設置 2000.06.07 20--.--.--
23617-23117=(23817)-23317-23217-23917 1995.04.07 日車 23817 1997.03.21 川重 新造時より設置 2000.06.20 20--.--.--
23618-23118=(23818)-23318-23218-23918 1995.04.10 日車 23818 1997.03.28 川重 新造時より設置 2000.06.09 20--.--.--
23619-23119=23819-23319-23219-23919 1996.08.29 日立 新造時より設置 2002.03.08 20--.--.--
23620-23120=23820-23320-23220-23920 1996.09.20 日立 新造時より設置 2002.03.12 20--.--.--
23621-23121=23821-23321-23221-23921 1996.10.04 日立 新造時より設置 2001.08.17 20--.--.--
23622-23122=23822-23322-23222-23922 1996.10.25 日立 新造時より設置 2001.12.11 20--.--.--
23656-23156=23856-23356-23256-23956 1990.06.08 東急 1998.08.14 2001.11.08 2002.08.14 2018.01.17 森之宮 2018.01.18 谷町 四ツ橋柄